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      「松阪市の名勝10選」は松阪市内の自然に恵まれた風光明媚なスポットを
      10ヶ所選定しました。
                                     
                                  松阪市議会議員 川口 保


   

堀坂山

堀坂山山頂 山頂からの眺望
 
 堀坂山(757m)は白猪山、局ヶ岳と並んで伊勢三山または伊勢三星といわれ松阪市の象徴的な山として親しまれている。
 松阪市伊勢寺地内から林道に入って、5分ほど車で走ると峠付近に堀坂山登山道の入口がある。近くの駐車場に車を置き、登山日誌に記名し、登り始める。足下に注意しながら木立の中を進んでいくと、後方の山々が目線よりだんだん低くなっていくのがわかる。途中に観音さんがあり、ほぼ真ん中付近である。
 速い人では20分で登る人もいるそうだが、普通約40~50分位で頂上に到着する。頂上からは松阪市内が一望でき、伊勢湾や対岸の愛知県まで見え、早朝の空気の澄んでいるときは富士山が見えることもあるという。元旦の早朝には初日の出を見る大勢の人でにぎわう。



白猪山

白猪山山頂 山頂からの眺望
 
 白猪山は堀坂山、局ヶ岳とともに伊勢三山または伊勢三星と呼ばれ、伊勢湾航海の目印にされた。標高は819.7mの比較的簡単に登れる山である。
 白猪山の名前はこの地方に宮の御料にする猪を飼っていたものがいたことが知られ、このことからこの名前がついたといわれている。白猪山に関する和歌は多くあり、本居宣長も「高き屋の名におふ山も月影にそれとしら猪の峯ぞまぢかき」と詠んでいる。
 登山道は、大石、大城、都、夏明、阪内と5つのコースがある。松阪市飯南町深野から登る夏明コースは、車で登山口まで行け、登山道の大部分はコンクリートが敷設してあり登りやすい。登山口から50~60分で頂上に到着する。頂上からは周囲の山々や松阪市内が一望できる。



奥香肌湖(蓮ダム)

奥香肌湖  春には桜の名所となる
 
 奥香肌湖(おくかはだこ)は蓮(はちす)ダムの築造によってできた人造湖で、三重県松阪市飯高町森地内の櫛田川の上流、蓮川(はちすがわ)に治水・利水を目的とする多目的ダムとして、20年の歳月と830億円の巨費を投じて平成3年に完成した。
 奥香肌湖の名前は、ダム完成に先立つ平成2年(1990)に一般公募にて決められたもので、名前の由来は付近の渓谷である奥香肌峡からとったものである。
 湖の周辺には蓮八滝と呼ばれる八箇所の滝があり、遊歩道なども整備されている。春には湖畔に植えられた桜が咲き乱れ、秋には紅葉が湖面を彩る。世俗から離れのんびりした時間を過ごすことができる。
 交通は国道166号の松阪市飯高町森の集落より左折し、蓮川沿いに上る。



なめり湖

なめり湖 平家六代の墓
  
 なめり湖は三重県松阪市嬉野森本町にあり、雲出川上流の中村川にできた一志ダムのダム湖で「滑湖」という字からきている。
 このダムは、一志南部用水の水源として築堤された灌漑用水専用のダムで、今から約40年前の昭和44年(1969)に完成した。ダム湖の周辺には桜が植えられ、花の咲く頃には多くの人が訪れる。また4月上旬には桜祭りが行われる。湖の近くには平家の里があり、日川寺には平家六代の墓がある。
 交通は県道嬉野美杉線の松阪市嬉野宮野町の集落より南の方(松阪から来て左折)に折れてすぐ。



岩内瑞巌寺

岩内瑞巌寺 境内の鏡池
 
 岩内の瑞巌寺は弘法大師の開祖と伝えられ、元は真言宗の寺であった。織田信長の大河内城攻めの戦禍やその後の大地震で荒廃していたのを、京都知恩院の法誉上人が再興し、以後知恩院の末寺となり、現在は浄土宗に属している。
 境内の鏡池や三重の塔もこの時建造され文化9年(1812)に完成した。瑞巌寺は一軒の檀家もなく、昔から人々の信仰により支えられており、現在は地元自治会の人たちにより、定期的に法要が営まれている。
 春の桜や秋の紅葉の人気スポットになっており、池畔で鯉とたわむれ、遠くの景色を見ながら静かな時を過ごすのには絶好の名勝地である。
 丹生寺一志線の伊勢寺地内の案内板に沿って西の方(山側)に入れば車で5分位のところにある。



月出の里・中央構造線

月出の里 中央構造線の露頭
 
 月出の里では昭和61年(1986)に欧米流に休暇を田舎で過ごす「グリーンツーリズム」 を先取りし、11戸が民宿を始めたが、高齢化などで存続が難しく、平成19年の春に閉村した。ただ現在も「浦苑」一戸だけ、今も民宿を続けている。
 月出の里の近くに有名な中央構造線の見学地がある。中央構造線は約8千万年前にできた日本最大の断層帯で関東から紀伊半島、四国を通り、九州まで1000㎞にわたって日本を縦断する。中央構造線をはさんで北側と南側では全く地質が異なり、北側は領家帯と呼ばれ領家変成岩や領家花崗岩が分布し、また南側は三波川帯と呼ばれ黒色片岩や緑色片岩が分布する。三重県では伊勢市二見町から櫛田川に沿って走り、飯高町高見山へぬける。
 月出の中央構造線の露頭(外から見える場所)は日本でも第一級のもので、平成16年(2002)に「月出の中央構造線」として国の天然記念物に指定され、平成19年には日本の地質百選に選定された。
 交通は松阪の方から国道166号を来て加波を過ぎた所の桑原トンネルの手前を右折して、10分位林道を走る。近くに駐車場あり。



富士見ヶ原

ツツジの原生 展望台よりの眺望
 
 富士見ヶ原は原生ツツジの群生地を平成13年度に整備したもので、3.7haのツツジ原と5.7haの森林体験エリアからなる。
 ツツジ原には全長2000mの遊歩道があり、ツツジを見ながらのんびりと散策ができる。森林体験エリアでは、山菜狩りゾーンや間伐展示林、椎茸栽培実験林が設けられ、一年を通して森林体験が楽しめる。
 また展望台からは、天気のよい日は伊勢湾を一望できる。またその名のように空気の澄んだ時には富士山が見えることもある。
 交通は松阪市粥見地内より国道368号を多気町に向かって進み、櫛田川を渡った所にハイキングコースの案内板があり、約1.5㎞・40分で到着する。またもう少し行った所に車の登り口があり、頂上付近まで行くことができる。




伊勢山上

飯福田寺 岩屋本堂
 
 飯福田山は標高390m、高低差200m山麓丘陵で、飯福田寺周辺一帯を伊勢山上という。飯福田寺は大宝元年(701)、修験道の始祖・役行者小角(えんのぎょうじゃおずぬ)の開祖による古刹で真言宗醍醐派に属する。
 伊勢山上は鎌倉時代の頃よりの修験道の霊場で、表行場と裏行場がある。表行場には油こぼし、屏風岩、行者越え、岩屋本堂、などの多くの行場があり、鎖をつたって崖を登るなどのスリルを味わうことができる。また山の尾根を歩くハイキングコースのような所もあり、変化に富んだ風光美を楽しむことができる。
 途中景色のよい所で弁当を食べるのもいい。2時間くらいで一周できる。道を挟んで反対側に裏行場がある。

  飯福田寺 TEL 0598-35-0004



9.木梶三滝
 
白滝 不動滝 女滝 
 
  木梶三滝は木梶川にある3つの美しい滝で、自然の木立の中、周辺に飛沫を散らしながら舞い落ちるさまは爽快感が漂う。
 国道166号線の高見トンネルの手前より旧道に入り、約10分位の所に登山道がある。車を止めて、そこから歩いて一気に谷底まで降り、沢づたいに上がり下がりを繰り返しながら白滝、不動滝、女滝(めたき)の3つの滝をめぐる。途中、飛石の沢渡りもあり、川の増水時には特に注意が必要。約2時間位で3つの滝めぐりができる。



10.高見山
高見山山頂の高角神社 山頂からの眺望
  
 高見山は台高山脈の北端に位置し、三重県松阪市と奈良県の境界にある山で、標高は1249m。昔は高角山とか高水山と呼ばれた。
 国道166号線の高見トンネルの手前より旧道に入り、約15分位で高見峠に到着する。かっては紀州藩の大名行列がこの高見峠を通り、江戸に向かった。また本居宣長もこの峠を通って和歌山に向かったが、その時詠んだ歌が石碑に刻まれている。峠付近には十数台分の駐車場及び公衆トイレが設置されている。
 登山口の鳥居をくぐり、木立の中の登山道を登っていくと約50分で山頂に到達する。山頂には高角神社や展望台があり、山頂からは折り重なる四方の山々が見渡せ、小鳥のさえずりや、風のそよぐ音が聞こえる。
 高見山は冬には霧氷や樹氷が見える山として有名で、この季節になると多くの登山者で賑わう。
                     




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